音大の大学院に入って良かったこと メリット

もう2月も中ごろに差し掛かっていますね。
最近は一段と冷えて、布団から出るのが億劫になっている今日この頃。

この記事では、今年3月卒業予定の音大大学院生である筆者がこの2年で学べたことを、つらつらと書いていきたいと思います。



その1.演奏を生業にする方法を学んだ


私の通う大学院では、主たる研究の他にも講義がたくさんあります。
教授の先生方の講義も受けますが、その中でも「音楽によるアウトリーチ」の講義と実習は、これから演奏家をやっていくにあたって一番糧となるものでした。


具体的には、演奏技術はもちろん大前提極めていくものとして、それとは別のスキルとして「演奏企画と演出」をすることについて学びます。



現在の日本では、音楽で稼いでいくことはとても厳しい環境がつづいています。
そんな状況でも、食っていくにはどうすれば?
ここに着目した講義。

学生は提携ホールの主催事業や、病院でのコンサートを自分たちで企画し、それをどのように魅せるか考えます。これは、今後自分で演奏会を企画したり、演奏する場を与えられる仕事を受けた時に、すごく役にたつものです。


実際、プロオケの現場でも小学生を対象とした巡回公演などでも、どう演奏するかをオーケストラ側が企画するのです。
これをやれたことで、ただ受け身で仕事をこなすだけでなく、自分から動く力の大切さを知りました。




その2.研究ということの楽しさ


 大学生の4年間は、とにかく実技の練習をしていれば、それなりの成績は取れるはずです。
しかし、大学院ともなると、私の場合は修士号がかかっていますので、論文を提出しなければいけません。


私の大学院では、終わりに40分ほどの修士演奏と1万字以上の副論文を提出することが卒業条件です。
この条件は大学院によってまちまちです。


演奏は技術を磨いて、練習をすればひとまずクリアできます。
一方の論文は、レポートや感想文なんかではなく、ちゃんとしたものを書かなくてはいけません。

なので、私は打楽器の本をひたすら探しました。
でも打楽器の場合は、日本語で書かれた詳しい本はたくさん存在せず、過去に書かれた論文も非常に少ない…。
仕方がないのでGoogle翻訳を駆使しながら、英語で書かれた専門書を翻訳していき、それを参考文献にして論文を書き進めていきます。



そんなことをしていく度、関連の本を読むようになっていったので、本を読む事に抵抗を感じなくなりました。
大学生の時ももっと本を読み漁っておけば良かった…と後悔しているくらいです。

そんな卒業がかかった修士演奏と論文の口頭試問は2週間後…。
頑張って卒業したいと思います。




その3.音楽の現場で演奏することが圧倒的に増えた。


 私の大学院では、演奏の仕事などがあった場合は授業を休めます。
とは言っても許容の範囲内でですが。(もちろん推奨でもない)

実際に今年はプロオケに参加させて頂くことが多く、今でも月に少なくとも1本は仕事を請け負っています。
2019年だけで約50回もの本番をこなしました。
学生の身でありながらプロの現場で仕事をするというのは、大学院生ならではかと思います。


ただ、そっちに追われすぎて全然練習できない!なんてことも多々ありましたが…(笑)
今後の活動の糧になることは間違いありません。



その4.練習の仕方が変わった。


その3とも関連付くことですが、圧倒的にやることが増えていく中でこなして行くには、練習をだらだらとやっているようでは厳しいです。


そのため、「これは譜読みをしてからちゃんと練習が必要」であるものと「これは譜読みをちゃんとしておいて、後は現場でやっていく」ものの最低2つに分けて、それをこなしていきます。
この方法は、大学生の頃では絶対にやらなかった方法です。
どうしても時間的な効率を大事にしないと、今後仕事をうまくこなすには厳しいかなと感じました。


ただ、それには知識と経験が必要であることも知りました。




以上の4つが大学院の間に学んだことでした。
素晴らしい体験が沢山できた2年間だったと思います。
学生ももうじき終わるので、学割が使える所は徹底的に使い倒しておこう…!

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