吹奏楽部にいた時の知識を考え直す Vol.1 初心者編【打楽器の基本】

吹奏楽部に入ったら、どのパートになっても基礎練習から始めますよね。
各校の部の「伝統」みたいなものはあり、それが正確な知識であるか、間違った奏法になっていないかという事は意外と分からないものです。
毎年吹奏楽のクリニックに行って、打楽器の基礎について教えてもらっていましたが、私の高校生の時のレポートが出てきました。
今よく見てみると、「ん?これは?」ということが書いてあったので、まとめてみました。

というわけで、今回は「吹奏楽部にいた時の知識」第1弾です。


目次
①1つ打ちのストロークには4つあり…
②2つ打ちにはオープンロール・クローズドロールの2つがある
③ロールをするときの注意点は…
④オープンロールは数えられる…クローズドは数えられない…




①1つ打ちのストロークには4つあり、それぞれの音楽表現は、
・フルストローク=ffフォルティッシモ
・ダウンストローク=スフォルツァント・山型アクセント・アクセント
・アップストローク=pピアノ・メゾスタッカート
・タップストローク=pp(ピアニッシモ)・スタッカート



これは半分正解、半分間違いだと思います。
たしかに、1つ打ちにはフル、ダウン、アップ、タップのストロークを使うことを基本に、その組み合わせ(ミックスする)ことで音楽表現に繋げます。
ただ、私が思うに、それぞれの音楽表現は

・フルストローク=瞬間的なアクセント(スフォルツァント)
・ダウンストローク=重さをかける音、重いアクセント(山型アクセント)
・アップストローク=ノンアクセント、次のアクセントに繋げる役割
・タップストローク=ノンアクセント、ダウンからアップに繋げる役割

基本的なストロークはフルストロークとタップストロークをミックスしたようなストロークだと。
決して4つのストローク単体だけで打楽器での音楽が成り立つはずはありません。




②2つ打ちにはオープンロール・クローズドロールの2つがある


うーん、2つ打ちは「1度の振りで2つ打つ」ですから、クローズドロールは少し違うかと思います。
クローズドロールは1回の振りで複数回バウンドさせ、それを途切れずに続けることだと考えています。
でも、オープンロールでも手順をRLLRRにする奏法もありますから、オープンロール≠2つ打ちだと考えています。






③ロールをするときの注意点は


→まず、これはクローズドロールの話です。

・限界点を隠れるくらいにする
→限界点、という意味は、たぶん「1ストロークで弾む限界」という意味でしょう。トレモロを繋げるには弾まなくなる前にもう一方のスティックでストロークしておかないといけませんね。そういう意味。

・ぎこちなさを解消することが大切
→不自然な動きにならない、力まない。

・3連符をイメージして練習する
→これは有効かと思います。特に「利き手の逆手」はスティックが十分上がっておらず、「ザコザコザコー」という波のようなトレモロになりますから、練習に取り入れられますね。

・メトロに合わせて練習するときば右からだけではなく、左からも行う
→私の出身校ではメトロノームを略して「メトロ」って言ってました( ´∀` )

・クレシェンド、デクレッシェンドを繰り返しながら行う
→練習台では分かりずらいことですが、ppのトレモロではストロークの数を少なくすることが出来ます。大きいときはその逆です。ですから、この練習をするときは楽器で練習しないといけません。

・知らないことは、先輩や先生などを見て真似から始める
→肝に銘じます(笑)

・音もイメージ(ロールをしたらこんな感じになる!!)をすることから始める
→イメージは大事です。でも鍛錬の方がもっと大事。時間がかかりますから。






④オープンロールは数えられる。これはよく吹奏楽部やマーチング、ポップスに使われる。クローズドは数えられない。これはクラシックやゆっくりな曲によく使われる。両方とも跳ね返ってくる前に次の手も入れる。


これ!②の正しい解釈と似ています。ジャンルによって使い分けもありますが、例えばアメリカのドラム曲集ならクローズドというのは2つ打ちとは違う表記で書かれているはず。オープンはいろんな手順と数がありますから、数えられるのは正解。










第1弾は以上…
中高生は本当にそのまま信じてやりますから、教える立場になる私もちゃんと根拠があって教えないとまずいなと思います…( ..)φ

まだまだメモが残っているので、続きは次回。
ちゃんと治していこうと思います!

それでは。

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