2015年吹奏楽コンクール課題曲Ⅱ「マーチ『春の道を歩こう』」を自分なりに解説(=゚ω゚)ノ 後編

長らくお待たせ致しました!
マーチ「春の道を歩こう」の解説後編です\(^-^)/


では、Trio から最後までポイントを説明します!


《Trio》

この2小節は次のEへ移行する大事な場面です。
低音楽器とバスドラム、トロンボーン、スネアドラムは縦の線がうまくかみ合うように練習する必要があるでしょう。

特にスネアはEの旋律のアフタクトと重なっていますので、pくらいの音量で大事にロールをしてください。次のタンバリンにバトンを受け渡すような気持ちで。



《E》《F》


ここからこの曲の第2の旋律が始まります。
クラリネットとサックスはスラーが書かれている通り、フレーズを意識して演奏すると抑揚が付いていいと思いますので研究してみてください。

トランペットの合いの手で三拍目の16分音符にアクセントが書いてありますが、これは「強く」ではなく、マルカートで(はっきりと)音符を吹くようにという記譜です。16分音符はタッチがはっきりしないとこもって遠くまで聴こえないので、スタッカートよりも長く、しかし短くなりすぎずという所でしょうか。


タンバリンはもし合奏で「遅い」といわれた時は、バンド全体を引っ張るつもりでほんの少し早くたたきましょう。打楽器が遅れるといわれるのは、皮を叩いてから楽器全体に振動が伝わって音が鳴るという作業に時間が生じているからです。

《F》の前の3拍目裏からの「タタタ」でクレッシェンドするように意識するといいと思います。クレッシェンド記号はFの2小節前から書いてありますが、クレッシェンドしたということを分かるようにするには、3つの音符で1・2・3とするのがいいと考えています。



《G》


とても力強いメロディーとドラムマーチのようなトゥッティーが印象的な部分です。
音量は全体ffに設定されていますが、頑張ったffではなく、前文で言ったように「マーチらしいカチッとした、堅い印象」という意味でとらえるといいのではないかと思います。この部分で縦の線が合ったマーチが聴かせられると、次のHからの柔らかい旋律が引き立ちます。

サックスとホルンは同じことをやっていますが、音量のバランスはサックス:ホルン=3:7~4:6くらいで。これは、ホルンの強さとサックスの優しさを上手く引き出すためです。


また、この部分では三拍目に8分音符二つで「タンタン!」という音符が何度も出てきますが、これは焦らずに冷静に。マーチングバンドをイメージして縦の線を合わせるように意識しましょう。
それを合わせるには、トランペット・トロンボーンの「ターンッタタ」のリズムが正確でないと、絶対に揃いません。

H1小節前の打楽器ソリは難しいですね。スネアを中心に確実に決めましょう。
この部分のシンバルは休符の通りミュートしなくても大丈夫です。もしするならば、ミュートすることによって遅れないか確認しながら練習してください。



《H》


ここは再現部になるでしょうか。今まで出てきたフレーズがいくつか散りばめられていますね。

クラリネット・サックス・トランペットの旋律はアウフタクトが実音Fからですが、Hの頭に届かせるために「フーア~」という風に「ア」が強くなりがちになります。そうではなく低い音(アウフタクトの音)
からしっかり支えるように意識して「アーア~」と鳴らせるようにしましょう。これによってフレーズ感が違ってきます。
 
トロンボーン・ユーフォニウムの音型はマルカートで。
イメージとしては、のど自慢のチャイムを「カーンカーンカーン」と叩く感じです。
棒伸びにならないようにしっかり鳴らしましょう!
 
バスドラムとシンバルは同じ音量ぐらいで演奏するのが良いと思います。
この8小節間ではメロディを聴かせるように。
 
Iの2小節前からクレッシェンドですが、一旦mfくらいまで音量を落としてクレッシェンドすると効果的になると思います。
 
 

《I》

 
メロディは《H》とは違い、柔らかさは控えて力強さを出しましょう。
その他の楽器も同様です。
 
Iの4小節目の全体デクレッシェンドの後5小節目ではmfとなっていますが、伴奏は特にmpくらいまで落とすと考える方がその後の2段階のクレッシェンドを引き立てることが出来ます。客席でどのように聴こえるか研究しましょう。
 

 

《J》

 
この曲のフィナーレです。
 
金管と木管の繋がりを見ると、まず金管の「タッタラッター」に続いて木管が「タラララララ」と16分で繋がっていますね。このようなフレージングがどう楽器に割り振られているのかということをスコアを見て知ってから合奏練習で意識すると、合わせるということが自然に出来てくると思います。
 
打楽器は最後の2小節間、アクセントがありませんので「ジャンジャン」やりすぎないのがいいでしょう。しかし、バンドの好みは分かれるので、その点をよく考えて曲を〆ましょう。
 
 
 
 
以上で、私なりの解説は全て終わりになります。
 
でも、全て鵜呑みにはしてはいけません!(; ・`д・´)
一意見として参考程度にして下さいね!
 
何か質問等あればコメント欄に書いて頂いて構いません。
 
ご覧いただきありがとうございました(∩´∀`)∩

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