「ウィズコロナ」に向けて今思うこと。

今回は最近感じていることを書きます。

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コロナがいよいよ1年じゃ収まらないのがはっきりしてきたところで、「アフターコロナ」を考えるのではなく「ウィズコロナ」をあと数年は思っておいた方が良さそう。

クラシックの演奏業界的にも色々手を尽くしてやっているが、クラシックファンも演奏家もやはり「以前のままの演奏を期待」している人が大多数だと思う。たしかに、感染症対策で客席数を半分にし、オンラインで生配信を聴くことが出来る環境が整いつつある。いちクラシックファンとしては、大阪にいながら東京のオーケストラの演奏が聴けるのは本当にありがたい機会。それでも、コンサートホールでの響き(耳だけじゃなくて体で感じる音の振動も含め)を感じたいと思う。

「ウィズコロナ」を数年見越したとして、私たちに出来ることはなんだろう。

YouTubeなどのネットコンテンツを配信するのは、もはや今では当たり前の手段になりつつある。テレビに負けないくらいのコンテンツがあり、芸能人も続々と参戦している中で観てもらうのは、もはや至難の技。

それで音声のみの配信(ラジオやポッドキャスト)などに移行する人も多い。例えばテレワークやおうち時間が多くなったことで、何かを聴きながら、流しながら作業や家事をすることも多くなったためではないだろうか。

僕としては、そんな時の「作業用BGM」みたいなものを作ってみたい。一般の人は普段BGMをBGMとして聴いていると思う。「楽しい音楽だ」とか「民族チックだな」ということは感じられると思うけど。逆に音楽家は「あ、これドヴォルザークの弦楽4重奏だ」とか「ここぞと言う時にベト9(ベートーヴェンの第九交響曲)使うよね」とかそこまで思うわけです。

つまり、ある曲が音楽家としてはメジャーなレパートリーであっても、一般の方にとってはただの「音楽」でしかないこともあるということ。特にクラシックや民族音楽はそのように受け取られるのではないだろうか。

正統派なクラシックを生の演奏会で届けることは一番重要だと思うし、それが伝統だ。それだけでなく、僕たち音楽家はまた違う目線で一般聴衆に寄り添っていかなければならないと思う。

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