【バンクシー展】天才か反逆者か問われて、覆面だから天才。

 巷でも有名な謎の多い画家「バンクシー」の企画展覧会に行ってきた。


(↑バンクシー展天才か反逆者か HPよりhttps://banksyexhibition.jp

詳しい内容はHPを見てほしい。
チケットは前もって購入しておいた。コロナ対策の兼ねて時間指定をして入場。

最初のブースでは、3つの画面による世界中のバンクシー作の壁画(ストリートアート)に焦点を当てている。


映像の見せ方に関心のある僕にとっては、興味深い。
真ん中の映像は加工されて、写真に動きが加わる映像。サイドの2枚は真ん中の映像とは少し変えて同じアートを映し出していた。なるほど、勉強になる。

その後からはバンクシーの額縁作品や壁画のフォトが並べられている。
美術専門ではないので、絵がどうのこうのなどは語る資格もないと思うが、バンクシーの伝えたいメッセージが絵というものを通して表現されている。

「バンクシー」はその姿を公には知られていないが、世界中に彼(または彼女?)の作品が存在した(またはしている)。

今回の企画展示のテーマは「バンクシーは天才か、反逆者か?」だが、一通り作品を見て「今は天才だ」とすぐ思った。ただし条件がある。
それは簡単で「姿を公にするかしないか」。

例えば、ある政治家が「あの国のリーダーはあんなにもバカなの?」と言ったとする。「ある政治家」は顔も名前も情報も出ているわけで、その発言が賛成意見を集めたり、はたまた政治衝突の火種になる。戦争の可能性だってあるかも。
でも、Twitterのどこにでもいる「匿名のユーザー」が同じことを言ったとしても、そこまでなるケースはほぼないと思う(誹謗中傷は違う)。だから今でもハッシュタグをつけて政治批判などが行われている 。

バンクシーはどちらかというと後者。名前は芸名かもしれないし、顔も晒されてない。
バンクシー自身の作品では、企画展示でもあるように「政治」や「世界」の現状に対しての批判、時事ネタを元に書いた作品、ダークユーモラスなものもある。多数描いていたネズミは、都会の裏に勝手に住み着くもので、どんな人のことを指しているか。EUの旗の星をひとつ潰した壁画は何を意味するのか。
このような主張、特に言葉による主張はたびたび批判の標的にされるが、バンクシーはそれを匿名性で回避できる。

なので、バンクシーは天才だと思う。

それにしても、日本やアジアの多くの国にはバンクシーの壁画は書かれていない。いつかどこかの高架下とかに書かれていたら、ぜひ見てみたいものだ。
でも、バンクシーが日本に来たら、電車の中でも駅のホームでもスマホをずっと触る姿をダークユーモアに書かれてしまうのでは?なんて思う。日常には奇妙な現象が溢れているということだ。





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