マーラー交響曲第4番の演奏を終えて。
日本センチュリー交響楽団の254回定期演奏会に、打楽器のエキストラとして参加していましたので、簡単にレビューを。
マーラーの交響曲はこれまで、8番、5番、6番と演奏してきた。編成が大きい、曲が長い!ということもあり、演奏のやりがいを感じる。
今回は4番で、冒頭の鈴が有名。マーラーが奥さんと婚約してうきうきしている時期と重なるとのこと。ただ、うきうきだけではなくどこか哀愁みたいなものも多く感じる。それに、明るいと思っていたら急にしんみりしたり、情緒不安定なようにも感じる曲だと思う。
学術的なことを挙げるなら、交響曲第3番との関連性、交響曲第5番の冒頭モチーフが4番の1楽章で出てくることなど、面白い側面もたくさんある。
今回はシンバルはイスタンブールのスーパーシンフォニック20インチ、セイビアンのHHX18インチの合わせと、18インチのKジルジャンコンスタンチノープルのサスペンド・シンバルを使用した。サスペンド・シンバルのスタンドには、「シンピロー」という樹脂製のシンバルワッシャー(と言っていいのか)を持ち込んで使用してみた。現代のシンバルスタンドというのは、結構がっちりしているためにシンバルの響きを抑えてしまうが、この製品によって接地面がより軽減されて響くようになるというもの。マーラーの交響曲4番は特にサスペンドシンバルの1発が何度もあり、pppまで要求されているので重宝したと思う。
今はコロナの影響で、マーラーの合唱付き交響曲をすることがほぼ出来ないと思うので、コンプリートすることはしばらく叶わないだろうけど、やっていないものは特に挑戦してみたい。
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