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5月, 2020の投稿を表示しています

音楽家プロフィールの書き方【自分の実績と頑張りを示す】

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音楽家にとって、自分を売り込む、知ってもらう上で必要なものは何でしょう? 技術や知識は、何がなんでも一番大事です。 今回は自分を知ってもらうための「プロフィール」の書き方をまとめました。 読みながら書いてみると今後色んな場所で使えますよ。 目次 1.プロフィールの書き方は大学では教えてくれない 2.まずは箇条書きで音楽歴を書いてみる 3.文章にする 4.まとめ 1.プロフィールの書き方は大学では教えてくれない プロフィールをこれから書いておこう、でもどう書くのが正解なんだろう…。 結論から言うと、デフォルトな形式はあります。 ただ細かい言い回しなどは人それぞれですし、この事を絶対書かなくてはならないというのは、決まっていません。 だから音大では教えてくれないのですから。 そうは言っても、音楽家として書いておくべき事はあります。 プロフィールはこれまで音楽で真剣にやってきたことのステータスを示すことが出来る自己紹介文です。 次の2.でご紹介します。 2.まずは箇条書きで音楽歴を書いてみる プロフィールをつらつらと書く前にやることがあります。それはこれまでの音楽歴を箇条書きすることです。 例えばこんなことです。 *6歳からマリンバを始める *2015年の○○コンクールで優秀賞を取った *○○氏のマスタークラスを受講した *2018年8月に~の夕べ(○○主催)に推薦されて出演した *2019年2月にデュオグループを結成して演奏会に出演した *○○新人演奏会に出演した このような自分のステータスが上がったと思う出来事を書くのが良いです。 ただ絶対に書くべきこともあります。 【書くべきこと】 *卒業した音大、専攻 *これまで師事した先生、現在の師事している先生 これらはプロフィールとして必須項目です。 卒業大学はどこか、これまでどんな先生に教わって勉強してきたのか、一目で分かります。 特に先生方は繋がりの強い方も多いので、名前がないと「え、なんで書いてないの?」と思われるかもしれません。 3.文章にする 2.で箇条書きに出来たら、プロフィール文章にしていきます。 注意として、プロフィールを書く時は「です、ます、し

【今日の音楽】 その107

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今日の音楽。 大阪の緊急事態宣言が解除されました。 その日のよる寝れなかったので、徹夜で始発の電車に乗って、スタジオへ。 朝5時半すぎくらいにスタジオ到着。 そこから11時半まで休憩含め6時間練習。 内容としては *シロフォンエチュード *スネアのエチュード *シンバルのオケスタ(久しぶり) *ティンパニエチュード とある方のオンラインレッスンを受けてから考え方がだいぶ変わって、スネアをさらうのでも音色を沢山考えるようになった。 あと収穫としては、シロフォンのエチュード。 よく叩き間違えるのだが、どこがよく間違えるのかということは考えていなかった。 5回演奏して、それを録画。 見返して分析して、ここの音がよく間違えているというのを見つける。 それを直す作業。 私の場合、手がクロスする箇所と、身体の横移動が必要なタイミングで鍵盤を捉えられないことが多い。 直していくうちに、その時に頭の中で音階をちゃんと唄えると間違いにくいということを、この時改めて思い出した。 小さな発見でちょっと前に進めている気がする。

次の人生目標を見つける【ここまでの音楽人生を辿る】

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皆さんは「人生目標」というものはありますか? 中にはよくわからないとか、とりあえず今を生きるんだ!というマインドフルネスを大事にする方も居ますね。 私は最近、何か足りないなと色々考えていました。でも「それは何か」というところまでは見えなかった。 Facebookで交流していたところ、 過去の道のりやその沿線も振り返ってみると良い というアドバイスを受けたんですね。 あ、なるほど。たしかにこれまでを振り返ることは時には大切です。 この記事では私の考え方を書き留めておきますね。 目次 1.マインドマップを作る 2.なぜこの道を選んだのか? 3.共通点=答え 4.次の中継地点は? 1.マインドマップを作る それで、私はさっそく行動に移してみることにしました。 「 行動に移す 」ということがとても大切だと 、最近思うようになっていました。 じゃあ私はどうしたか。「これまでの人生の選択肢を可能な限り書き出してみよう。」 そう思って私は時間をかけながら、こんなマップを書き上げました。 真ん中の 赤 矢印は、自身の選択した道を示しています。 他にたくさん結ばれているのは「あったかもしれない選択肢」とその道のり。 上は音楽を離れる側、下は音楽には関連している側。 こうやって書いてみることで何が見えたか。それは、 「何を基準に道を選んだか」 です。 誰だって判断基準があって、あれになりたいとか、あの人に憧れるとか、考えますよね。 2.なぜこの道を選んだのか? 真ん中の道を選んだのか、理由を考えてみました。 番号は左から順に矢印番号です。 ーーーーーー ①音楽が一番得意だった、音楽が一番好きだった、言葉がなくても出来たから ② ①と同じ、先輩に仮入部のとき褒められたから ③打楽器楽しい!もっとうまくなりたい!でも他の勉強はちゃんとしておきたいかな。 ④打楽器で行けるところまでうまくなりたい、極めたい ⑤④と同じ、せっかく一期生としてのチャンスがあるなら…、まだ社会に出ても活動できない ⑥一般企業就職という選択はほぼない、海外とかは現実的にない、日本でもすべきことはたくさんある、在学中にチャンスを掴みき

【今日の音楽】その106 ドラム譜をぽちぽちする日。

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今日の音楽。 ここ数日はドラムの譜面をMusescoreで作っている。こんなに書く頻度が増えてきたらFinareかシベリウス、購入してパソコンに入れたいけど、スペックがゴミみたいなので動かないだろうな~ 今はドラム教室の生徒さん用に2曲。スキマスイッチの全力少年と、森田交一さんという作曲家の方の作品「12345」。 発表会が延期になって手持ち無沙汰になっているのでこの2曲を追加。 今回は、耳コピだけで完成させました。 あんまり教える経験はしたことないのでどれくらいのレベルにすればよいのか、どこを引き算すれば簡単になるのかがちょっと悩みどころ。 もうこうなってくると、オーケストラ打楽器だけじゃなくてドラムも教材マニュアルを作らなあかんなと思いました。 どのように練習していくかなんて、今までずっと演奏する立場でしたから考えていませんでしたが、このコロナ期間中になんとか形にしなければ。 それと新しいレッスン形態を考えている。 今は自分の実践教育のため、ちょっと協力してもらって試行錯誤しているところなのですが、少しずつ問題点もはっきりしてきた。 オンラインは…ちょっと厳しいですが。 でもご要望があれば、もちろんやるつもりです。 まだまだ駆け出しなので、迷路をぐるぐるしているところですな。 【関連記事】 オケスタ研究 シェエラザードについて http://onngakuduke-perc.blogspot.com/2020/05/blog-post.html アンサンブルグループ香音さんのライブでドラムとカホンを叩いたレビュー http://onngakuduke-perc.blogspot.com/2019/04/kanon.html サイドバーからブログをフォロー出来ます!ぜひ登録お願いします。 田畑洸貴のSNSもフォロー宜しくお願いします! YouTube  https://www.youtube.com/channel/UC6-C0BDkPPmvwn8RM5MqCow Twitter https://twitter.com/Percussion_TBT?s=09 Facebook https://www.facebook.com/kouki.tabata.104/?viewas=

「プロなら太鼓の達人が出来る」はちょっと間違い【方法はある】

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「打楽器奏者は太鼓の達人が凄く上手く出来るんだろうね~。」と思う方もいると思います。 ゲームセンターならどこにでも置いてある太鼓をたたくあのゲーム。 これの専門をされている方も全国にいらっしゃる、子どもから大人まで楽しめるリズムアーケードゲーム。 結論から言うと、 「プロの打楽器奏者だったら、恐らく楽譜にしてちゃんと練習すれば上手く叩ける」 これが答えです。 YouTubeでも活動されている打楽器奏者の嶋崎さんも動画でチャレンジされていますが、一番難しい難易度になると普通に叩いても結構ミスが出てきて、クリアならずということもあったようです。 私も昔にやったことありますが、全然ダメだった側の人間です笑 ではなぜ太鼓の達人がすんなり出来ないのか、理由を紹介しましょう。 理由その① リズムが流れていってしまうから たぶん一番大きな理由がこれ。プロの打楽器奏者はいつも楽譜を見て、演奏していますよね。一方で太鼓の達人は右から左へどんどん流れていきます。 普通の楽譜と比べて太鼓の達人の「流れる譜面」の違う所は、 「どん」と「カッ」が色でしか判別できない 連符が8符音符なのか、3連符なのか…リズムが判定しずらい=「旗」がないから そもそも流れるのに合わせることに慣れていない これがそう簡単に叩けない障害になっています。 いつもだったら置いてある譜面を目で追って演奏するのに、めっちゃ早く流れていくんですからね。私たちが出来ない 最大の理由です。 ですから、嶋崎さんも楽譜を書いて演奏されているのだと思います。 理由その② 叩くのはゲームコントローラーである 「太鼓の達人」というゲームはゴムパッドで出来たコントローラーを叩いて演奏するゲーム。あくまで太鼓の部分は「コントローラー」。 打楽器奏者は常に「打楽器を最大限生かして演奏して、音楽をする」というのが目指すべき目標です。そのために必要なこととして、 日々の基礎練習 自分の身体の使い方(アレクサンダーテクニックに該当するもの) 音色の引き出しを増やす=耳で聴いている いろんな種類の打楽器をマスターする などを鍛錬しているわけです。 一方、太鼓の達人は「 ちゃんと音楽に合わせてばっちりなタイミングでコントローラーを操作できるか 」という

交響組曲「シェエラザード」 【オケスタ研究】

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図書館に行きたい! 大学院の2年間は図書館で同じ本ばっかりずっと借りていました。タバタです。 コロナ自粛中なので、外にもあんまり行けない。 それなら引きこもって研究しよう。と思いまして、今回は打楽器のオーケストラスタディで常連の管弦楽曲をピックアップして、勉強してみました。 これでも2年間、大学図書館に通って本を読んでいただけあって、研究者の血が騒ぎます。 今回はリムスキー=コルサコフ作曲の「シェエラザード」(シェヘラザード)。スネアドラムのオーケストラスタディとしては当然のように出て来る曲。 下のように画像でまとめてみましたので、ご覧ください↓ ついこの間、とある人が 「オーケストラスタディって、どんな風に演奏することが出来るのかを考えることだよね?」 と聞かれてはっとしたので、やってみました。 曲を少し勉強しただけで、演奏が変わる。これは経験則から実感のあることの1つです。 一応、ネットから調べたので、参照元のページを貼ります。 どれも「シェエラザード」のプログラムノートです。 ・(アンサンブル金沢のページ) http://www.oekfan.com/note/rimsky-korsakov/scherazade.htm ・兵庫PACのプログラムノート http://hpac-orc.jp/concert/program_note/PN-141017.pdf ・新交響楽団さんのページ http://www.shinkyo.com/concert/p225-3.html ・Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/シェヘラザード_(リムスキー%EF%BC%9Dコルサコフ)

マレット紹介第1弾 ティンパニ編

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皆さん、こんにちは。打楽器奏者の田畑洸貴です。 この記事では打楽器にとっては欠かせない、マレットをいくつかご紹介します。 知らない方のために、「マレット」はドラムのスティックとは違い、先端の部分が少し大きいバチのこと。毛糸や絹糸、フェルトなんかの柔らかい素材で覆われているものが一番想像しやすいかも。 マレットにもそれぞれ、楽器ごとに使用用途が決まっていたりしますね。 ティンパニ用にフェルト巻き、マリンバ(大型木琴)用に大きな毛糸巻、シロフォン(木琴)用にプラスチック材や木製のもの。 打楽器といっても沢山の種類があるので、それぞれに対応するバチを考えなければいけません。なぜなら、その選択によって大本の「音色」が決まるからです。 では、ここからはマレットをずらーーーと並べて紹介しますね。 まず第 1 弾は、 ティンパニマレット。 左から3つが Playwood のレイモンド・カーフスモデル。印象なのですが、かなりストレートな音色が特徴かなと思います。 左から 4 本目以降 5 ペアが加藤マレットです。 チャイコフスキー M 、バルトーク M 、グルントーン M 、グルントーン MH 、グルントーン H 。 加藤マレットは世界のオーケストラでもシェアの高い、本当に質のいいマレットです。 学生にはかなりハードルが高い値段ですが、選んで損はしない逸品。マレット業界の Macbook pro ?みたいなイメージ。 以前 JPC の方に聞いたところ、ゼーガースモデルのチャイコフスキー、バルトークのシリーズは特に人気だとのこと。私としても本当に使いやすいマレットですね。 一番右は、アカデミアマレットさんのベートーヴェン S 。 今は販売されてないのかな。 この業界でも珍しいマレットで、先生なんかにも「何これ?どこのやつ?」って聞かれるくらい。でも、弱奏するときに本当に自然に鳴ってくれます。とてもセンシティブなマレットです。加藤マレットよりもはるかに安価で販売しているけれども、とても質のいいマレットです。おすすめします。 次もティンパニなのですが、ここからは柔らかいフェルト以外を紹介します。 左から 3 つ、これがカウフマンという所のフランネルと木バチ。 このマレットは撥の柄

コロナの今、演奏家は何をすれば?【今日の音楽その105】 

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今日の音楽。 Skype(Microsoftのテレビ電話サービス)で、とあるオンライングループレッスンを受講しました。 用意するものはパソコン(またはタブレットかスマホ)、練習台、バチ。 とても簡単にリモートレッスンが出来るものですね~。 最近の音楽業界で言うと実際に人前で演奏することは0なので、次のような活動をされています。 リモート演奏(共演方式) 演奏動画撮影 オンラインレッスン YouTube動画のレッスン 主にTwitterやFacebook,インスタグラムなど、SNSで演奏している動画はこの1か月で急激に増えました。日々活躍されている楽団員さんも苦しい中ですが、楽しい演奏を響かせて下さっています。 ここからは私の思ったことを少し。 SNSを見てて思うことは、 「結構みなさん、生音で演奏できる環境を持っているんだな…」 これはこの1週間くらいで思い始めたことです(妬みではありません)。 自粛があと1か月延長されるそうですが、演奏家の皆さんはもちろん自宅でリモート演奏やオンラインレッスンなどをしています。 日本の演奏家の自宅の環境としては、①から今有利な順で言うと ①一軒家で防音室なんかもあり、24時間いつでも音出し可。 ②一軒家で防音室はないが、日中ならそれなりに音出し可。 ③賃貸アパート・マンションだが音楽関係者が多いので、日中音出し可。(音楽マンションもある) ④賃貸アパート・マンションなので音出しが出来ない。 ちなみに私は④です。 まぁ、なんとか練習台くらいは叩けます。でもなるべく響かないよう簡易な振動対策も考えてやっているところです。 日本全国の演奏家の皆さんは、割合どうなんでしょうか? ぜひとも聞いてみたいところですね( ..) 今後、音大生を目指す人とかだったら、自宅環境のことも考えておいたほうが良いかも。 圧倒的に実家生は有利。 こんな時期があるからこそ、です。 私もこの期間何か音楽関係で出来ないか、探ってみようと思います…。 それではまた。 ★★★★ 【予告】 最近Twitterを始めました! 他にもYouTube,Facebookなども更新していますので、以下のリンクからチャンネル登録、フォローを宜しく