フリーランス演奏家の現状について【今日の音楽その102】

皆さん、お元気ですか?フリーランス打楽器奏者の田畑洸貴です。
現在新型コロナウイルスで日本にも感染が拡大する中、緊急事態宣言が4月7日に出され外出自粛を余儀なくされました。
日本の演奏家や舞台関係者は3月上旬からコンサートの中止を余儀なくされました。
私含めたフリーランスの演奏家は、コンサートや演奏機会を与えられることで生活している人が大半です。
どのような状態なのか、少しご覧ください。

CYOの卒業記念。


2020年4月15日。
フリーランスになってから15日が過ぎた。
私の2月上旬予想では、「4月はいつも音楽事業的に仕事が少し減るから、最初から稼げないだろうな」。
そう思っていました。

ところが、3月頭になってどんどん演奏会が中止中止、中止中止中止中止中止中止。
中止中止中止中止。



仕事がついに0になる。

4月に入ってからも状況は悪化。
演奏会はないけれど、1ヵ月先のオーケストラオーディションのために練習して、ちょっとでも気を持たせていた。

それからのオーディション中止のお知らせ。

4月7日、日本政府の緊急事態宣言が発令され、外出自粛要請。
同時に自宅のある大阪府も同様の処置をした。
それでも「とりあえず稼がないと…。」と奮い立たせ、アルバイトには出勤していた。

アルバイト先から電話。
「しばらくは出勤停止でお願いします」
ほとんどお客が来ないのに従業員は今はいらないということ。
休業申請ということで補助金みたいなのは出る見込みと説明されたが。

これで、いよいよ収入源がなくなった。

本気で、なくなった。




これがフリーランスで演奏をやって、何も出来ない状態で、いわゆるニートな状態。
社会的にはニート状態。
ああ、ああ、なんでこうなった?

小学生のときには「音楽家になる」という夢を持ち、中学で打楽器に出会い、高校、大学、そして大学院まで上り詰めて。
ずっと希望を持って、これからの時。
私が持つ技術と経験のために、何百、いや、何千万かけてきたことだろうか。



それが、この一か月で一気に奈落の底である。

私に限らず、楽団員さんも長年フリーランスをされている先生も、ピアノ調律師さんも、舞台音響さんも、芸能人もそうだ。
今月のギャラはゼロ。そんな人がほとんど。
たぶん政府の補助金うんぬんを求める声も多いが、今の私にそれは適用されないし、当てにできないだろう。期待しないことだ。期待してはならない。

貯蓄?
そんなもの来月には底をつきます。

でも、何が何でも親には媚びたりしたくない。これからは特に、お金のことでは。
自分が目指した道だ、親は就職してほしかったはず。
仕送りカットも言いました。



さぁ、どうする?

私の頭は今、「どうやったら稼げるか」で頭がいっぱいである。
黙って待っているわけにはいかない。
数か月後、音楽をやっているのだろうか?とも思っている。
不安不安不安不安。

何か、何かアイデアを。
そんな毎日を過ごしています。

いつか夢は、叶うのだろうか?


後日追伸:ネガティブ記事でごめんなさい。けれども、これが全国の音楽系フリーランス皆さん思っていると思います。
今後はポジティブに、柔軟にやっていきます。皆さんで助け合って乗り越えましょう。



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